木工細工・ダガーナイフの制作過程(2016.01.25)

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過去制作した作品の写真を収めたホルダーを整理していると、
未投稿のものが出てきました。
当時、山歩きやイベントの投稿が立て込んでいて、
「後回し→お蔵入り」になっていた模様です^^;
これを発掘することにした。

両刃の剣、ダガーナイフ(正しくはダガー)と呼ばれるものは所有も所持も禁じられています↓
「ダガーは、そのシンメトリー性から美術要素が見出され、ナイフコレクターやカスタムナイフ製作者筋の中に、一定の愛好者層も存在する。
しかしながら対人殺傷用に有効であるという点には変わりは無い。
2008年6月8日に発生した秋葉原通り魔事件を契機として、事件で使用された殺傷性の高いダガーに対する規制を強化する動きが高まり、同年11月28日に刃渡り5.5cm以上の剣を所持禁止対象とする銃刀法改正案が国会で成立した」。(ウィキペディア引用)
それ以前は、刃渡り15cm以上の「剣」が所有及び所持禁止だった。
持ち歩くのは当然ダメで、家で保管していてもいけない。

しかし、この作品は百均で手に入れた柔らかい木の丸棒を材料にしているので、ファイルオープナー程度の代物です^^;
なので、銃刀法に抵触するおそれは無いです。
人が往来する所にある、串カツ屋の竹串の方が怖いと思います。

木の丸棒は百均ショップで簡単に入手できます。
私としてはちょっと古い作品で、技術的には発展途上のものです。
なので、工作ナイフや鑢が扱える人なら誰でも作れると思います。
直線の組み合わせによるシンプルな形で、難儀しそうな手順も無い。
多少のアイデアを組み入れているのがポイントでしょうか。

この後、2011年9月から始まった護身用ナイフ・シリーズへと駒を進めました。


1日目から順に制作過程を撮影したものが残っていました。
それを見ながら説明していきます。
サイズは直径30mm×長さ290mmで、ブレードの長さは155mm。


 1日目
最初から工作ナイフで削っても良いが、
時間短縮の為、鋸で不要部分をカットする。
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鋸だと表面を平らにできるので、後の作業が捗る。
角をクラフトナイフで削り、
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ガードとなる部分に切れ込みを入れる。
グリップ部はブレードに合わせて扁平に、ガードに向かって細くしていく。

 2日目
荒削りの段階でナイフらしくしていくが、
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完成品を予想し、その内側へ削り込まないように注意する。
削り過ぎると修復ができません。
ガードの外周が原型をとどめています。
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左右対称になるよう、気を配りながら削ります。
定規を用い、ブレードの中央にひし形のラインを描くのがポイント。
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削り易くする為、中央に穴を開けます。
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鋼鉄製だと難儀するポイント^^)
彫刻刀と鑢で形を整えます。
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 3日目
仕上げ削りに入る。
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鑢とサンドペーパーで直線仕上げにする。
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この厚みを、
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ドンドン擦って薄くする。
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 4日目
細かい所は、
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精密鑢とクラフトナイフで。
ブレードは先端に向けて尖らせ、
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表面を滑らかにしていきます。
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次に、装飾彫り。
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丸でもよかったが、
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ダイヤとハートにした。
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 5日目
グリップ性向上と、あとで出てくる理由で輪を3本入れる。
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形はこれで完成。


 6日目以降
塗装工程に入る。
グリップ部は漆塗りにしたので、乾くまで数日かかる。
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ホームセンター等で販売しているカブレない漆を使った。
ブレードはシルバースプレーで金属のように。
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マスキングがいい加減で、ハンドル部にも飛んでいます。
低価格品の場合、液体塗料の方がいいかも知れない。
千円程度で、金属に似た仕上がりになるスプレーがあります。

漆塗装を重ね、
装飾塗装も施して完成です。
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この意味付けです。
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ゴールド部分は真鍮に見たてています。
三つの輪は、2枚の板を貼り合わせたグリップ部に巻いて固定するものです。
赤いハートは、差し込んだブレードとグリップ部を一体化させるために打ち込んだ鋲の飾りです。
グラグラさせない為、2ヶ所の鋲打ちが必用ですが、簡素化しています。


 作品の反省点は↓
その1 
 ブレードに空けた菱形を外形と相似形にした方が良い。
 そうすると、デザイン的に落ち着きます。

その2 
 との粉を用い、表面の小さな穴を塞いで塗装すると仕上がりが良くなる。
 これは、その後の作品に活かした。


 このダガーが簡単に作れそうと感じる方は、↓
http://21846851.at.webry.info/theme/bfe2512df7.html
護身用ナイフ部門を覗いてみて下さい。
山歩きで時たま出合う猪に対応する為に作り始め、
痴漢に反撃、セクハラ上司対応、強盗撃退、
熊に対する威嚇等とエスカレートさせていきました。



最後までご覧頂き、ありがとうございました




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